高血圧症治療ガイドライン 2009
 
 2009年1月16日に日本高血圧学会より新しい高血圧治療のガイドラインが発行されました。高血圧は脳卒中の多発に大きく関与しており、さらには心疾患や慢性腎臓病とも大きな相関があります。
血圧水準が高い程、脳卒中・心筋梗塞・心疾患・慢性腎臓病の罹患率や死亡率が高いことが分かっています。特に本邦では脳卒中の罹患率が高くなることが問題となっています。国民全体として平均収縮期血圧(上の血圧)が2mmHg低下すれば、脳卒中罹患率は約6%、虚血性心疾患は約5%減少すると推定されています。
2009年1月16日に新しいガイドラインが出ました。
生活習慣の修正項目

ガイドラインでは以下のような生活習慣の改善が推奨されています。
1.食塩制限6g/日未満 (食塩相当量(g)=Na(mg)×2.54÷1000)
2.野菜・果物の積極的摂取
  コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える
  魚(魚油)の積極的摂取
3.適正体重:BMI(体重(kg)÷[身長(m)]2 )が25未満
4.運動:心血管病のない高血圧患者が対象で、中等度の強度の有酸素運動を中心に定期的に(毎日30分以上を目標に)行う。
5.節酒:エタノールで男性は20-30ml/日以下、女性は10-20ml/日以下
6.禁煙

    生活習慣の複合的な修正はより効果的である
 図は高血圧ガイドラインに紹介されている久山町研究といわれる疫学研究の成果の一部です。血圧値別の脳卒中の年あたりの発生率を示しています。至適血圧と言われる120/80未満に比して、140/ーまたはー/90以上では約3倍、180/ーまたはー/110以上では約9倍の脳卒中発生率となっています。この事からも、少なくとも血圧が140/90以上にならないようにすることが必要です。
 将来、大きな後悔をしないためにも血圧のコントロールは厳密に行うことが重要です。
高血圧と脳卒中